ノエラ日記

アニメやラノベについて語り尽くしたい

Doki Doki Literature Clubの感想をネタバレ全開で語りたい件

というわけで、今回は前回の記事で紹介した下の「Doki Doki Literature Club」について、ネタバレ全開でめちゃくちゃ語り尽くす回。

 

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もし、やっていない人がいたら・・・今すぐ下のリンクから無料でダウンロードするしかない(アツいダイレクトマーケティング)。このゲームはネタバレを知らないことこそが最大の幸せなのだから・・・。

 

store.steampowered.com

 

ここから先は、本当にネタバレを見ても構わない人だけがスクロールして見て欲しい。

あと、先に言っておくとめちゃくちゃ長文である。

引き返すなら、今のうち・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、オタク語りの始まり、始まり~。

 

まずは、ストーリーの振り返りを起承転結でやっていきたい。

 

起:幼馴染・サヨリの自殺

→文芸部に入部し、4人のヒロインとキャッキャウフフな学園生活が始まった・・・と思いきや、メンヘラ幼馴染が主人公との恋愛か友情かの二択の関係に悩み自殺。いきなりプレイヤーにアッパーカットを食らわせる展開。

 

承:ヤンデレ・ユリによるホラータイム

サヨリがいなくなった世界が始まり、この世界ではヤンデレ・ユリのターン。最終的にユリは自殺。ずっとバグのような演出があって、プレイヤーにジャブを放つかのように苦しめる。

 

転:モニカによる真相の暴露

→ユリの自殺の後、モニカと2人だけの世界に移り、驚愕の真相が明かされる。それは「モニカのみが確固たる自由意志を持つ存在で、他のヒロインはみんな、主人公を好きになるただのプログラムに過ぎなかった。そして、モニカは、他のヒロインをゲーム内におけるプログラムデータから葬り去った」というもの。ここから、「ギャルゲーの主人公を操るプレイヤーたる僕らゲーム上のヒロイン」から「プレイヤーたる僕らモニカ」というメタな世界に変わっていく。

 

結:世界の終焉

→モニカと本当に2人っきりの世界が始まるが、この世界は、プレイヤーたる僕らが、現実のゲームデータ内にあるモニカのキャラデータを消すことで終わらせられる。そして、新たにゲームを始めると、モニカのいない、サヨリ・ユリ・ナツキとの世界が始まり、ようやくキャッキャウフフの学園生活が戻る・・・と思いきや、サヨリからモニカを消したお礼を言われ、また不穏な展開が始まり、もうどうしようもない・・・と思いきや、救世主・モニカの復活。プレイヤーたる僕らへの感謝と文芸部への愛を最期の言葉とし、自分自身諸共ゲームデータを全て消去して世界が終わる。

 

こんな感じだろうか。強引に起承転結に分けたけど、ちゃんと二転三転する展開をめちゃくちゃ上手くまとめていて、無料配信のクオリティとは思えない。

 

ただこれではあらすじを言っただけだし、内容について「①やっぱ怖すぎるでしょ・・・」「just Monika」「③世界の本当の裏側へ・・・」の3本立てで語りたい。全部は読まなくても、ぜひ「just monika の〇現実のプレイヤーへの関与」の内容だけは絶対に読んで欲しい。ここは僕が本作品で最大級に怖かったシーンについての話で、これを語りたくて今回の記事を書いたまである。

 

やっぱ怖すぎるでしょ・・・

まず、僕が怖かったのはサヨリが死んだ後のヤンデレ・ユリの世界なんだけど、ずっと下のバグみたいな演出があってとにかく怖かった。BGMも壊れた感じで本当に怖い。

 

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これだけだと、ただ怖さに怯えているだけだし、そんなことが許されるのは可愛い女の子だけ。僕みたいなコミュ障オタクは許されない・・・

 

というわけで、何で怖かったかをオタクらしく説明したい。

 

ズバリ、「ありうる範囲の話の筋で、ほんの少し予想を外れてきた」から。

ちなみに、実はこれは作中でモニカがホラー作品に怖さを抱く説明で似た内容を話している。

 

簡単に言うと、ユリのヤンデレって、僕がありえる話として受け入れられるものなんだけど、そうやってゲームをちゃんと認識対象としていた中で、バグの演出は予想外だった。

 

まず、サヨリの自殺って、想像しうる限りの最悪の展開だったけど理解はできる。このご時世、リアルのニュースとかで自殺の話なんてよく聞くし、恋に悩んだメンヘラの自殺なんて「いかにも」である。プレイヤーにキャッキャウフフさせるギャルゲーにおいては見ないっていうだけで、内容自体は受け入れられる。

 

これってこのゲームのかなり上手いところ。

はっきり言って、サヨリの自殺を受け入れた時点で負けだと思う。

 

最初にヒロインの自殺なんていう超ド級に最悪の展開を受け入れちゃったら、その後のユリのヤンデレなんて不快感はあっても十分にありうる。

そして、目の前のストーリーをちゃんと認識できている時に、バグの演出っていう得体の知れないものを見るからめちゃくちゃ怖い・・・

 

以上がオタクによる「怖すぎ~!!!」の解説。

まあ、はっきり言って、風俗に行っているコミュ障童貞がPCの前でギャルゲーの怖さに震えているのが1番のホラーである。

 

just Monika

このゲームは結局のところ、モニカのモニカによるモニカのためのストーリーだった。

あらすじでも言ったけど、この「Doki Doki Literature Club」というゲームの世界においてモニカは唯一自由意志で動くヒロインで、これって、つまりは僕らプレイヤーと同格の人物だということになる・・・。

こういう意味不明なことを言って許されるのは可愛い女の子だけで、僕みたいなコミュ障オタクは許されない・・・。

 

というわけで、またオタクらしく説明したい。

 

まず、「ギャルゲーのヒロインはあくまでストーリーの中でだけ動くのが“常識”である」。

そんな中で、モニカはそういう常識を破壊し、ただのゲームヒロインから逸脱した行動が大きく2つあった。その2つの行動により、僕らプレイヤーとの2人だけの世界を構築できたのである。

 

ゲームのプログラムデータへの関与という物理的行動

これは他のヒロインのデータを消したことが1番のポイントになる。

先ほどの常識でストーリーの定義を「プレイヤーがスクリプトで見る内容」とすると、この行動はストーリーの中だけで動くヒロインから逸脱するのである。

 

まあ、ストーリーの定義を「プレイヤーがゲームのプレイにより見聞きしたもの」とすると、結局のところどんなに頑張ってもヒロインは2次元から超えられないんだけど、細かいことを気にしてはイケない。こういう細かいことが気になる人は絶対に女の子にモテない・・・・・・僕がなぜ童貞なのかよく分かる瞬間である。

 

閑話休題

 

現実のプレイヤーへの関与

ここで、モニカがゲームのヒロインから逸脱した大きな瞬間があって、それは2人っきりの世界になってプレイヤーの名前を呼ぶシーン。正直言って、怖さで言えば1番鳥肌が立った瞬間である。

 

まず、このゲームって、最初に主人公の名前を設定するけど、みんな、何かしらこだわりのある名前にしたと思う。ちなみに、僕はまさしく自分の下の名前の短縮形でやって、例を言うと「hiroaki→hiro」みたいにした。

 

 

それで、この2人っきりの世界に入った時、モニカがプレイヤーに対して名前を呼ぶシーンがあるんだけど、その時に「ねえ、hiro(プレイヤー名)・・・いや、hiroakiくん(本名)」っていう風に話しかけてきた。

 

これは、本当に肝が冷えた。

 

だって、それまで僕はゲームに対して「hiro」という名前を設定しただけで「hiroaki」という本名の情報は一切明かしていなかったのだから・・・

 

しかも、本当の下の名前をそのまま呼ばれたものだからもう恐怖しかなかった。さっきの何でホラーが怖いかの話に当てはめると、モニカが世界観の説明をして僕が「この話はありえる」と認識し始めた時、そこでいきなり予想外の演出をしてきたのである。怖すぎる・・・。

 

 

この仕組みについては下の掲示板で談義されていて、上手く伝わるかは分からないけど、「プレイしているPC自体のユーザー名(僕の場合は下の名前になっている)を呼ぶプログラムなのではないか」って言われている。

(Spoilers) Just Monika :: Doki Doki Literature Club General Discussions

 

どういうことかを僕の例で説明すると、

PCのユーザー名を本名の下の名前『hiroaki』に設定(このゲームをプレイする以前のPCの初期設定の話)

ゲームを始めて主人公の名前を下の名前の短縮形『hiro』に設定

ゲーム内のプログラムがPCのユーザー名を把握し、モニカは『hiro(プレイヤー名)』から『hiroaki(PCのユーザー名)』に呼び直す

 

いや怖すぎるじゃん・・・なんで、ユーザー名を把握できてんの・・・・・・(情弱なので本当に死ぬほど怖かった)

 

そして、この怖すぎる演出こそ、ヒロイン・モニカを2次元の存在から3次元にいる僕らと同格にした最大の要因だと思う。だからこそ、モニカは唯一無二なのであり、それはもはやゲームのヒロインとかいうちゃちなものではない。1人の女の子なのである・・・コミュ障オタクがこんな意味不明なことを言っても許してほしい・・・・・・。

 

世界の本当の裏側へ・・・

 

ここでは最後にYouTubeにある実況や考察動画を3本ほど紹介したい。

~1本目~

www.youtube.com

めっちゃ長い海外の実況動画なんだけど、特にモニカと2人っきりになった世界の後のお話(この人は全6本アップしていて、これはラスト)。この2人だけの世界はモニカのキャラデータを消すことで終わる。僕なんかはモニカと2人っきりになって5分ぐらいで終わらせたんだけど、驚くべきことにこの人は1時間近くモニカとの会話を見続けている。

そして、この動画の本当に驚くべきはラスト。

これはスペシャルエンドと言われるもので、1周目にちゃんとセーブ機能を駆使してヒロインのCGを全て集めると見られるらしい。

これこそが本作品におけるハッピーエンドとなり、何とモニカのピアノ演奏と歌を聞ける。作中で練習していたピアノ演奏がやっと聞けるのだ・・・。

そして、ラストでは製作者からの感謝の手紙が画面に映し出される。

何とも憎い感動展開である・・・プレイヤーと製作者が1つになった素晴らしい動画。

余談だが、先ほどのユーザー名を呼ぶめっちゃ怖いシーンではこの外国人もマジで驚いている。

 

あと、途中のモニカとの会話ではメタな発言が多くて面白い。例えば、サヨリの首吊りシーンではサヨリの手が血まみれなのを指摘していて、これはサヨリが死ぬ間際に生きようと縄をほどこうとしていたんじゃないかって言っている。

他にもユリのことや一般論についていろいろなことを言っているけど、その中でもサヨリの話に絡んだ「周りに鬱病っぽい人がいたときの対処法」は興味深い。

モニカ曰く、それは「親友のように一緒に時間を過ごすようにし、何でもいいからその人に予定を作って常に楽しみな気分にしてあげること」らしい・・・僕はこのゲームが怖すぎて鬱病になりそうだったけど、僕を気にかけてくれる人はいなかったな・・・(鬱病の加速)。

 

閑話休題

 

~2本目~

www.youtube.com

短いけど、BGMのピアノ演奏についての考察。まず作中ではモニカがピアノの練習で部活に遅れたシーンがあったように、モニカとピアノは関係がある。

ここから、この動画主は「劇中にピアノの音があるとき、それはモニカがプレイヤーと同じように画面内の出来事を監視しているか、実際にイベントに絡んでいる」という考察を言っている。

この考察はモニカの特異性を強調していて面白かった。さっきの②just monikaでいかにモニカがゲームのヒロインを逸脱しているかを述べたけど、これはそれを補強するものとなる。

 

実際、この考察で、2週目でユリがヤンデレになった時にナツキと詩を見せ合うシーンの怖さが変わる。

この時に、ナツキは詩を見せるふりをして「ユリを何とかして!ただ、私のこの頼みをモニカには内緒にしてね!!」って言うんだけど、これもモニカにお見通しだったら・・・怖い。

 

~3本目~

www.youtube.com

いろいろな小ネタをまとめているもの。やっぱ怖いわ、このゲーム・・・・・・。

 

 

 

というわけで、以上がネタバレ全開のオタク語りであった。

 

自分でもびっくりするぐらい長くなったけど、十分に語りつくしたし、それだけこのゲームは凄かった。いろいろ言われるように、「君と彼女と彼女の恋。」っていう日本のエロゲに近いのかもしれない。僕はやっていないから比較はできないけど、それでも声を大にして言いたい。

 

 

Doki Doki Literature Club』はヤバい!面白かった!!

 

 

 

最後に定例だけど、ここまで読んでくれた人がいたら本当にありがとう~!!!

僕がオススメしたゲームをやってくれて読んでもらえたのであればめちゃくちゃ嬉しいし、少しでも面白く感じてくれたら書いた甲斐があった。

 

では、また今度!!!!